サーボモーターで油圧ユニットを作る

最近油圧ポンプについて面白いことを行いました。

油圧ポンプをサーボモーターにて、駆動させるのです。

当方では、サーボモーターというと、専用の駆動装置でないと動かないと思っておりました。しかし、ループ信号無しであれば、インバーターの上位機種であれば駆動できることがわかりました。

このようにすることで、小さな油圧ユニットが出来るようになります。そして回転数も任意に変えることが出来る為、高圧にも出来ます。

一般のモーターですと、この部分がどうしても熱になり逃げてしまうのです。

もう、メーカーでは行っていますが、中小の企業が行うには面白いと思いました。

今後の可能性を期待したいものです。

油圧ポンプについて

油圧ポンプは大まかに分けて
3つあります。
1つは、キヤーポンプ(トロコイドポンプも含む)
2つめは、ベーンポンプ
3つめは、ピストンポンプ
大まかに分けてこの3つがあります。
ギヤーポンプのメリットは、水ーグリコール系作動油を使えること
デメリットは効率が悪く、音が大きいことがあげられます。
ピストンポンプのメリットは、効率がよいこと
デメリットは、水グリコールでは使えない(例外もあるが)
ベーンポンプはその中間といえるでしょう。
そのため、油圧ユニットを製作するためには、まずポンプの選定
が不可欠になるわけです。
値段、効率、スペース、使用頻度、使用油などさまざまな条件をもとに
設計を行うわけですが。まず、その点を熟慮する必要があるのです。

 

油圧システムを構築する以外の当社のメリット

油圧システムを作るということは、それ以外の
メリットを当社は享受しています。
たとえば、よく皆さんは機械が古くてとよく言われるのですが
新しいものだけがよいわけではないのです。
たとえば、機械の構造からいえば遥かに昔のほうが剛性に
耐えうるものを製作しています。
しかし、リニヤガイドなどが発達することにより
たしかに、スピードは速くなりましたが。
その分剛性が低くなります。このことからも、
古いから悪いわけではないのです。
また、新しい機械で、鋳物や砲金など削ると嫌ですよね
機械が傷みますし、またそれ以上に、私たちでは
機械が壊れたとき、ラダー回路を調べて修理することができるのです。
それが、とてもメリットとなるわけです。

 

 

油圧システムを作ってショックを受けた日

すべて油圧システムをつくって
いつも、何の問題もなく、いくわけではないのです。
そのなかで、これはと思う、ショックなできごとについて
すこし、お話したいと思います。
当然、油圧システムを作って、試験をします。
(当然、お客様の了解を得ての話ですが)
しかし、試験のできないものもあるんです。
それは、現物がとても大きいもの、想像をこえるもの
現地でないと試験できない物、このような物はは、作っても
ふあんが残るわけです。
ただ、それでも、最新の注意をし行うのですが。
それでも、想像が追いつかない場合があるのです。
そんなとき、現地で機器の修正をさせていただければ
何の問題もないのですが。
それも、駄目となればやる手はありません。
おまけに、システムが駄目といわれたら、これ自体が
成り立たなくなります。
こんな、やりとりがあったときは、本当に疲れました。

油圧作動油、4缶入荷、本格的に、製作はじまる。

油圧作動油が4缶、客先より入荷しました。
本格的に、油圧ユニットの製作の開始です。
客先の締めの関係から、20日以降の納品になるでしょうが。
このほか、特殊なバルブの製作や特殊なシリンダーの部品など
とにかく、特殊品がとても多いです。
決算の関係もあるでしょうが。やはり3月は忙しいですね。
当社は技術の会社でありつづけたい。
そう願っています。しかし、それが時として、損得の判断
から、責任の所在が不明になることがあります。
自分の責任がある場合は、責任をとらなければなりません。
ただし、責任をとる場合でも、他人に迷惑がかかる場合は、
主張をすべきではないかと思うのですが。

昔懐かし、井戸の汲み取るものも、原理は一緒

今は、井戸なんてみんなありませんよね。
日本は恵まれた国です、蛇口をひねれば綺麗な水がすぐに入る。
しかし、アフリカなどでは、昔、昭和初期の時に行った。
水くみは子供の日課なのだそうです。
私も、年齢がいっておりますので、手こきのポンプを扱ったことが
あります。でも、ポンプという物は、油圧に限らず、似たようなところが
あるんです。
手こきポンプでも、組む前に、呼び水をやるんです。
これは、大吐出のポンプの場合はあまり考えなくて良いのですが
小吐出のポンプの場合は、やはり、呼び水について
考えてやる必要があるんです。
そうそう、たしかに手こきの井戸で、汲まなくなったとき
水をいれた覚えがある。
ポンプは今も昔も変わりませんね、基本的には!

油圧タンク内面について どうしてる。

油圧タンクの内面は、当社ではリン酸エステル処理を施しています。
なぜそうするのか、油がついているところは錆びないのですが
意外と油と離れているところは錆びるんですよね。
また、塗装ですと油に接触すると剥がれてきてしまうんですよ。
実は、塗装なんですが、昔、カバーの塗装を塗って
水溶性の油をかけた場合、膜のように剥がれてしまったのです。
塗装は、ものによって相性が悪く、それが、原因で故障に
なることもあるのです。
ですから、内面はできるだけ塗装をしない。
しかし、錆びが怖いから、リン酸エステル処理をするのです。

油圧特殊継手を当社でも製造しています。

通常は当社では接手は製造しません。
しかし、変換接手や、市販にない接手など、どうしても製作しないと
いけない場合があります。
まず、油圧ユニットの配管は当社ではねじ切り機を用い、3”まで製作ができます。
しかし、長さが110mm以上と決まっているため
どうしても、短い接手がほしい場合があります。そんな時はNC機によって
製作いたします。接手の材質はS45Cを焼き入れ・焼き戻しを行って製作をしています。
実は、このよい例といたしまして、立命館大学よりいらいがありまして、
PF1/8xPF1/8(おすシート面)接手がほしいとのことで
製作したことがあります。このように客先の依頼により製作することもあります。

継手の種類も各国違う

ドイツの油圧ユニットの修理をしたことがあるんですが
ドイツの油圧ユニットの継手Oリング仕様の継手です。
日本では手に入らないので、どうするか?
管フランジをつけて、日本仕様に変えるしかないんですよ
このように、直す場合は社内で継手を自前で作ってしまう
ことが、必要なんです。
これは、アメリカ仕様、スエーデン仕様など
いろいろ必要となるんですね
したがって、いろいろな、ネジの規格を知っておく必要が
あるんです。
ですから、当社では、インチ仕様のネジや、ミリ仕様のネジ
などが切削し継手を作ることができるんです。そのようにしないと
修理ができないんです。日本は、水道関係の延長で油圧の配管も
きているので、シールテープを使うんですが。ドイツでは使わないんです。
修理するにも、機器だけではなく、その周辺の知識も必要になってくるのです。

油圧ユニットの消防法について

今回は、油圧ユニットの消防法についてお話いたします。
油圧の油(作動油)は第三石油類に属します。
2000Lを境にして、油圧ユニットに油を保管する場合は
小規模危険物の保管の申請を受けなければなりません。
では、1600Lで後から600L入れた場合はどうなるの
この場合は、600Lに対して、申請を受けなければなりません。
ただし、ドラム缶は、数量を分けて置いておいた方が良いです。
消防庁からの、査察が入った場合に、微妙になりますので
これは、各自治体により、条例等により変わりますのくれぐれも
自治体の消防署に問い合わせてください。
当社は、東京23区内に作動油を移送し、使ったため
東京消防庁の危険物対策課に問い合わせて、教えていただきました。